「あのサバが食べたい!」の声も サバ漁獲量減でホテル休業

斎藤キャスター:
サバの漁獲量減少は、意外なところにも影響が広がっています。

“サバの町”といわれている青森県の「八戸ニューシティホテル」では、看板メニューであり、各地の催事でも人気の「虎鯖棒すし」が提供できなくなり、ホテルが休業に追い込まれてしまったということです。

八戸ニューシティホテルの谷口幸博代表は「八戸港の特に脂の乗ったサバでしか作れないため休業せざるを得なかった」といいます。

お客さんからは「あのサバが食べたい!!いつ売りますか?」という声もあるそうですが、再開の目途は立っていないということです。

サケの漁獲量減少で…祭りも中止に

斎藤キャスター:
サケの漁獲量減少を受け、つかみ捕りが名物となっている新潟県柏崎市の『さけ豊漁まつり』もピンチになっているといいます。

サケの遡上数が少なく、2023年、2024年と2年連続で『さけ豊漁まつり』が中止となり、2025年の開催は未定だということです。

このようなサケのイベントは北海道・北斗市と別海町でも中止になっているということです。

井上キャスター:
サケがとれないなら他の魚にすればいいと思ってしまいますが、漁業の場合、流通体系が組めてないので難しい部分もあるでしょう。

加工工場もサケ専用になっているので、他の魚にした場合、機械などを変えなければならないのでコストがかかるという問題があるようですね。

パナソニック社外取締役 ハロルド・ジョージ・メイさん:
相手が自然なので、(漁獲量の減少などは)仕方がない部分もあるように感じます。

マーケティングの力で、サケに代わる新たな観光名物や新メニューを作るなど、自然に合わせることが大事なのではないでしょうか。