長い間不漁が続いているサンマの資源管理を話し合う国際会議が24日から始まりました。資源回復のために、漁獲枠を去年より削減する案を中心に議論が進む見通しです。

サンマ漁獲枠10%削減へ 資源回復に向け

斎藤慎太郎キャスター:
24日、水産資源の回復に向け、サンマの資源管理を話し合う国際会議『北太平洋漁業委員会』が大阪市で始まりました。

今年の漁獲枠を去年から10%削減し、20万2500トンとする案を中心に議論されるということです。

日本のサンマの漁獲量は2008年に約35.5万トンを記録して以降、徐々に減少し、2024年は約3.9万トンとなっています。
※NPFCへの各国等の報告(~2023年)・全国さんま棒受網漁業協同組合(2024年)

サンマ不漁の背景について、国内外の漁業に詳しい東京大学大学院の八木信行教授は「海水温上昇で潮の流れが変わり、サンマが日本に近づかなくなった」としています。

井上貴博キャスター:
サンマの量は減少していますが、需要は世界的に高まっているようですね。

パナソニック社外取締役 ハロルド・ジョージ・メイさん:
我々は少し思考を変えないといけないと思います。

2008年と比べて(漁獲量が)約90%減少しています。今回の会議では10%減らすことを議論しているそうですが、どこか“ポーズ”のような部分があります。

消費者としては逆に(地球温暖化なので)サンマに変わる魚を食べるというのもいいのかもしれません。

ホラン千秋キャスター:
「海の豊かさを守ろう」という国際的な目標があることを考えると、仕方のないことかもしれません。日本だけではなく色々な国の食文化も変わっていきそうですね。