「自分の大切さ」を1人でも多くの子たちに知ってほしい

最後に越智さんに、今後の活動について聴きました。

「日本ピーススマイル協会」の代表理事 越智 創さん
「まずは、やっぱり自信のない子たちが多いですから、我々が大切にしている『自分の大切さ』っていうのを体感していただくワークショップをまずは1人でも多くの子たちに受けてほしいなというふうに思っています。
あとは、悩み相談の方はそんなに今多くの子たちが相談に来ているわけではないんですけれども、もっと多くの子たちに接して、自殺願望とかの気持ちをひっくり返してあげたいですし、もっとそういうことができる人たちを増やしたいなと思っています」

今回のような心の居場所を作る活動は寄付金や周りの方の協力など人のつながりで成り立っています。
取材をした日も、以前の活動場所の近くにあった東京製菓学校の生徒が作ったパンやお菓子を差し入れしてくれたということで、おいしそうなお菓子が用意されていました。

東京製菓学校の生徒が作って差し入れしてくれたパンやお菓子

こういった差し入れもほぼ毎回してくださるそうで、越智さんも大変感謝していました。

また、かつてこの活動にお世話になった子が大学生になって、今度は支える側のボランティアとして参加しようとしている子もいたりします。
また、ボランティアとして参加した大学生が、この活動への参加をきっかけに社会福祉の仕事に興味を持つようになったりするなど、人の循環も感じられる活動になっているんだなと感じました。

(TBSラジオ「人権TODAY」担当:恒藤泰輝)