「命は大事」ということを自分事としても考えてほしい
「日本ピーススマイル協会」のメインの活動は「自分も大切な存在なんだ」と体感するワークショップを開催することです。
「命は大事」ということを座学では学ぶことはあっても、それを自分事として考えてもらえることが少ないため、ワークショップを通じて、「命は大事」ということは、自分にも当てはまることなんだと体感してもらうということをメインに活動しています。
また、コロナ禍になってから、子供の心に閉塞感が出ていることがデータでも出始めたので、今回のような心の居場所を提供する活動も始めたそうです。
学校では経験できない、年代を超えたつながりが貴重な経験に
「PEACE OPEN CAFE」には、家とか学校で認められていないと感じる子や不登校の子、精神疾患などの事情がある子が来ています。
また、他にも、学校の掲示板でこの活動を知ったり、親御さんや友人から勧められて来ている子もいました。
来ている子供たちも小学生から高校生まで幅広い年代の子がいて、ボランティアの大学生に勉強を教えてもらったり、カードゲームを一緒にしたり、学校とはまた違う、年代を超えたつながりができるのも貴重な経験になると話していました。
実際に「PEACE OPEN CAFE」訪れていた高校生の方に話を聴きました。
「PEACE OPEN CAFE」利用者の声
「相談とか、学校のこととか、親だけじゃなくて、ここにいる人たちに打ち明けるっていうのが、ちょっと自分的にも心的にもすっきりするし、そういった話ができるって楽しいなっていうのがあります。
私はここのオープンカフェで勉強とか、こうやって遊んだりすることに対してはすごい楽しいと思うし、ボランティアの大学生との交流を深められる場所でもあるので、私はここは好印象だって思ってます」
越智さんたちは、「自殺の予防をする」ということについて、心が病んでしまっている子供たちを対象とした対処療法ではなく、心が青信号のうちから、黄信号、赤信号にならないようにする未病対策のようなことが第一次的な予防だと考えています。
今回のような活動も事情がある子供だけではなく、すべての青少年を対象に「自分の大切さ」を知ってもらい、将来、壁にぶつかっても乗り越えていけるような力をつけてもらいたいという思いで活動しているということでした。