能登半島地震で被害を受けた石川県七尾市の「のとじま水族館」で休止していた人気のイルカショーが復活し、およそ1年3か月ぶりにすべての展示が再開されました。

記者
「震災後初めて行われるイルカショーを見ようと大勢の人が集まっています」
飼育員の合図に合わせて迫力あるジャンプを披露するイルカたち。七尾市の「のとじま水族館」できょう、およそ1年3か月ぶりにイルカショーが再開され、息の合った演技で観客を沸かせていました。

訪れた子どもは…
「能登島に住んでる、速かった」
Qどんな写真を撮りましたか
「ジャンプしているところ、出来は100点」
水族館では、地震で水の循環装置やボイラーが損傷するなど大きな被害を受け、人気のジンベエザメ2匹を含むおよそ90種4000匹の生き物が死にました。イルカなどは県内外の施設に避難し、水族館は半年間の休業を経て去年7月から段階的に展示を再開していました。

最後まで避難していたアシカ2匹がきのう水族館に戻ったことですべての展示が復活し、全面再開にこぎつけました。
訪れた人は…
「ぜひいろいろな方に来てもらって、みんなに能登島の魅力を知ってもらえたら」
のとじま水族館 松岡哲也海洋動物係長
「きょうの日を迎えられたのは本当にみなさんのおかげ。応えられるようによりよい水族館をつくっていきたいです」
地震で被害が大きかったアシカプールは再建され、新たに普段の様子を観察できるスペースが設けられました。

「のとじま水族館」は、4月6日までに訪れた人にオリジナルの記念品を手渡すことにしています。