合併後初の「保守分裂」選挙に
能登町は、能都町、内浦町、柳田村の3つの町と村が2005年に合併して誕生しました。この合併後、初めてとなる保守分裂の町長選挙。
保守分裂になった主な火種は、震災からの復旧、復興に向けた取り組みです。
吉田義法候補「議員として復興対応について提案してきましたが受けてもらうことが少なくて3年後、4年後では遅い。(今やらなければダメなものがありますので)その思いで挑戦しようと思った。」
奥能登4つの市と町の公費解体の現状は珠洲市で63.8%、輪島市で53.7%、穴水町で69.2%に対し、能登町は最も進捗が遅い47.9%です。

公費解体では相続人全員の同意が必要ですが、今の所有者が責任を負う旨の「宣誓書」を提出すれば解体できます。
吉田候補は、この制度を能登町だけが採用していないことが、公費解体の遅れにつながっているなどとして現在の町政を批判します。

一方、現職の大森候補は、国による本格的な復旧・復興事業や、町の再建に向けた準備が1年がかりでようやく整ってきたと強調します。

大森凡世候補「見た感じ何にも進んでないのではないかと言われるが、下準備にこれだけの期間を要した。これからが本当の本格的な復旧、町の再建への始まりだということを訴えたい」