中3の秋に発症「高校側がOKしてくれるかどうかも不安で…」

 4月から親元を離れ、神奈川県の野球強豪校に進む釣船くん。実は、1型糖尿病を発症したのは中学3年生の秋。まさに進路をどうするべきか決断する直前のことでした。

 (岩田稔さん)「1型糖尿病を発症したときが人生において大事な時期だったと聞いています」
 (釣船一輝くん)「これから高校を決めていく中で1型糖尿病で、高校側がOKしてくれるかどうかも不安で、やっていけるかもイメージつかない中で、声をかけてもらった高校に、現段階で野球部に1型糖尿病の先輩がいるのを聞いて、体制は大丈夫というのを聞いて監督さんとも話して決めました」

 岩田さんが「糖尿病への理解」の啓発活動の中で大事にしているのが、発症した人を支える周囲の人への話だと言います。釣船くんのチームメイトには1型糖尿病を知っている人も複数いましたが、本当に理解してもらうために厳しい話も…
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 (岩田稔さん)「低血糖というのがあって血糖値が下がっていってしまって、最悪、昏睡状態になって死んでしまうことも起こりうる病気。周りのみんなが低血糖という症状を知っていればすごく救われる。ひとりだけのことに対してなんやねん…ということかもしれないけど、それがいろいろつながって全体にいい流れを持っていくと思うので、チームメイトを支えていくのも野球部には必要。助け合いのスポーツやしチームプレーも大事やから」