「1型糖尿病」と闘いながらプロ野球選手を目指す15歳

岩田さんが向かったのは、中学生の硬式野球チーム「関メディベースボール学院」の練習場所です。取材した日は、間もなく高校生となる3年生の練習でした。「関メディベースボール学院」は、中学生の野球リーグ「ポニーリーグ」に所属。今年度は2度の全国大会で優勝と準優勝という輝かしい実績を誇る強豪です。前回のプロ野球ドラフト会議で阪神タイガースから2巡目で指名された今朝丸裕喜投手もこのチームの出身です。
(岩田稔さん)「みんな楽しそうにやっていますよね。これだけ同級生がいるチームはなかなかないですよ。僕が中学生のとき同級生3人しかいなかったですよ」
このチームに、岩田さんと同じく「1型糖尿病」を患っている選手がいるんです。内野手・釣船一輝くん(15)。チームでは主にセカンドを守ります。
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1型糖尿病を発症したからといって、体力や野球の実力が落ちるといったことはないそうですが、激しい動きを続けると「低血糖状態」になり、体のふるえや動悸などの症状が出てしまいます。そこで絶対に必要なのが、食事をとる前のインスリン投与です。最近はこの注射にも慣れて、練習もチームメイトと同じメニューをこなしています。
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