浮田さんが伝えたかったこととは…

浮田さんが挙げた日常生活での4つの取り組みを合わせると、1人につき1日で500グラム近いCO2が削減できるという結果が出ました。

そしてこれを仮に日本国民全員が毎日続けるとすれば、1年で2260万トンのCO2を減らせる計算になります。これは工場や運輸なども含め日本全体で1年間に出しているCO2の量=10億トンあまりに比べると、2パーセントにしか過ぎません。しかし浮田さんは、世界に目を向けて考えることが必要だと訴えます。

浮田さん「ここ見てください、キリバスとかブータン、フィジーっていった発展途上国、1年間でこれだけです(CO2)出してる量。(キリバスは)国全体で9.7万トンです」

太平洋の赤道付近に浮かぶ島国、キリバス。温暖化に伴う海面上昇で、国土が侵食され、水没のおそれがあるとされています。浮田さんが提案した4つの取り組みで減らせるCO2の量は、キリバスが出しているCO2の量の200倍以上になるのです。

来場者の女性「今でもやっぱり問題視されているのでちょっとずつ頑張るのって大事だなと思います」
来場者の男性「今回こういうお話を聞いて、改めてやるべきだし、自分ができるところからやっていこうかなという感覚になりました」

私たち一人一人の簡単な取り組みもみんなで続ければ地球を救えるかもしれない。浮田さんが伝えたかったことです。

浮田さん「『小さな行動を大きな力に』このキーワードですね。小さい行動、プラスチックの袋を減らすだけ、朝の水の量を減らすだけ、それだけでも大きな力になるんだよということを伝えたいです」

浮田さんはCO2削減の取り組みについて、決して無理はせずに、日常の中に隠れている「エコ」なことを見つけるという意識でやっているということです。節電や節水などのいわゆる節約もCO2削減につながると考えると、取り組みやすいかもしれませんね。