老朽化する施設の維持管理などで赤字に

一方、『にしがま線』は2023年度は電気代の高騰や老朽化する施設の維持管理などで、約8億7800万円の赤字を計上。こうした厳しい状況の中、糟谷さんたちは、市民の力で盛り上げることの必要性を感じていると話します。
(にしがま線応援団 鉄研 糟谷克明さん)
「(電車を)存続しないと、どんどん過疎化が進んでしまうし。子どもたちにも『ここで住もう』と思ってもらえない。地域の人たちを巻き込まないとダメ。自分たちも考えて、みんなからも知恵をもらって(にしがま線の)利用促進につなげていきたい」

そして、きょう西尾市と蒲郡市のほか名鉄の担当者などが集まり、今後の運営方針が示されました。
(蒲郡市 鈴木寿明 市長)
「令和8年度以降も鉄道運行を存続する方針が決定されました。大変うれしく思っております」
来年4月から2027年3月まで存続する方針を決定。2027年4月からの運行については、蒲郡線は国の交付金を活用しながら、まずは15年間運行したい考えが示されました。また、西尾線の西尾~吉良吉田間についても今後、存続に向けた前向きな取り組みをしていきたいとしています。