今、大流行の理由は「寒暖差が大きく、免疫が落ちている人が多い」
井上キャスター:
なぜ、今年は特に流行しているのでしょうか?

藤倉主任教授によると「今年は寒暖差が大きく、免疫が落ちている人が多い。さらに、インバウンドの増加により、訪日外国人観光客が感染力の強いウイルスを持ち込んでいる可能性もある」ということです。
ホラン千秋キャスター:
かかりやすい年代があるのはどうしてですか?

北里大学医学部 藤倉雄二主任教授:
基本的にどの年齢層でもかかり得るのですが、衛生的な行動ができず、しかも集団生活をする小学校や幼稚園、高齢者施設で流行しやすいという特徴だと思います。
ノロウイルスは圧倒的に感染力が強いので、特に高齢者施設ではより危ないということになります。
ホランキャスター:
感染性胃腸炎をきっかけに、さらに大きな病にかかってしまうこともありますか?
北里大学医学部 藤倉雄二主任教授:
胃腸炎で一番怖いのは脱水になることです。
高齢者の場合、おう吐したものが肺に入って、誤嚥性肺炎になるというパターンも多いと思います。
ホランキャスター:
小さなお子さんがいる家庭では心配ですね。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
家族のビッグイベントを控えてる時は、祈るような気持ちで幼稚園や小学校に送り出しています。
子ども同士でもたくさんの触れ合いがあると思うので「またウイルスをもらってきたらどうしよう」という気持ちにはなります。
井上キャスター:
ウイルスは変異すると聞きますが、ノロウイルスも変異しているのですか。
北里大学医学部 藤倉雄二主任教授:
世界的に流行してるのは同じような型ではありますが、少しずつノロウイルス自体も変わっています。
今までと違う型のものが入ってくると流行しやすいということになるので、コロナとよく似てると思います。