■「どう考えても、細田重雄さんは中の人です」
細田重雄氏と教団関連団体との深い関係を指摘する人物がいる。大国県議だ。

日本共産党 大国陽介 島根県議
「これは(教団関連団体)APTF島根協議会のホームページ。現在、閉鎖されていますけど。それが復元されたものが、インターネット上にありますので、そこから引っ張ってきた」
ホームページによると、細田重雄氏は、島根県平和大使協議会の議長以外に、『日韓トンネル推進島根県民会議』の議長も務め、教団の関連団体、UPF(天宙平和連合)の自転車イベント、『ピースロード』の実行委員長も務めていた。
20年ほど前から少なくとも35回、関連イベントに参加していたとの記載が確認できたが、重雄氏は「宗教色を抱いて平和大使なんかできませんから」と答えている。
しかし、2009年、教祖・文鮮明氏の自叙伝が出版された際のイベントで、重雄氏は来賓の最初に祝辞を述べたとされている。

【2009年 文鮮明先生自叙伝出版記念島根大会】
「文先生の自叙伝が世界的に読まれているのは、長年にわたる平和に対する取り組みが評価されてのことと思う」
(APTF島根協議会のホームページより)
細田衆院議長の選挙と、協議会の繋がりについて否定していたが・・・
【2021年 第34回松江平和大使フォーラム】
「今年は総選挙が予定されており、平和大使の責任も大きくなる」
(APTF島根協議会のホームページより)

日本共産党 大国陽介 島根県議
「私からするとね、これ見たけど、どう考えてもね、細田重雄さんは中の人です。何か来賓でとか、ちょっと行ってご挨拶・・・とかいう関係ではなくて、もう主催者側でいろいろ語っておられるので」
番組が入手した平和大使協議会のリストには、島根県の議長として細田重雄氏、事務局長としてある男性の名前が記載されていた。私たちは、この男性についても取材を進めた。
記者
「こちらですね。」
裏庭に・・・事務局長の姿が。
記者
「すいません、TBSテレビの者で、重雄さんとも話していて、ちょっとお話聞きたいんですけれど」
島根県平和大使協議会 事務局長
「いや、だめです」
記者
「平和大使協議会の事務局長さんでいらっしゃいますか?」
島根県平和大使協議会 事務局長
「ノーコメント」
事務局長の男性は今年6月に、“人格教育協議会”という別の団体の名で、島根県の丸山知事と面会していることが分かった。面会した丸山知事は、文書でこう回答した。

丸山達也 島根県知事
「(内容は)フォーラムへの出席の依頼であった」
「教団関係者という認識はなかった」
「教団幹部など責任ある立場にある方であれば、その旨も名乗るべきである」
「今後も関係を持たないよう適切に対応していく」