いま注目される細田衆院議長と旧統一教会の接点。細田氏の地元・島根を取材すると両者を結ぶキーパーソンの存在が浮かび上がりました。
■細田衆院議長と旧統一教会の関係は…キーマンを直撃

自民党 細田博之 衆院議長
「今日の盛会、そして会の内容を安倍総理に早速ご報告したいと考えております」
これまで関連団体の会合に8回出席したと認めている細田衆院議長。うち2回が「島根県平和大使協議会」の会合だ。
内部資料によると、平和大使協議会は文鮮明氏の教義を叶える摂理機関と密接な関係を持つ、教団傘下の組織だ。
教団は2020年までに2万1000名の平和大使を任命し、国家の政策形成に関与することを目標としていた。平和大使協議会の事務局長は、教団の教区の渉外部長が兼ねるという。その、教区の“渉外部長”とは・・・
『政治、学術、青年、女性、宗教など教会本体がやらない様々な運動を担当』(内部資料)
渉外部長は献金を出させる様々な策を講じる復興部長などを取り仕切る立場だ。
都道府県別の平和大使協議会の責任者の名前が記されたリストをみると・・・細田衆院議長の選挙区、島根県の平和大使協議会の議長は、“細田重雄 県議会議員”となっている。
細田重雄氏は、現役の都道府県議として全国最多の当選14回。2021年の衆院選では細田議長の選対本部長を務めた。細田衆院議長と教団の関係を知るキーマンだ。

記者
「ご自身は平和大使協議会の議長さんでいらっしゃいますよね?」
細田衆院議長の選対本部長 細田重雄 島根県議
「・・・」
記者
「リストの中に名前が載っていらっしゃったんで。博之さん、議長とどこまで平和大使協議会として関わられたのかなと思って。お話よろしいですか」
細田重雄 島根県議
「・・・」
細田重雄氏はその後、インタビューに応じた。
ーーご自身は平和大使協議会の議長でいらっしゃる?
「今そうじゃないですよ。もう辞めました」
平和大使協議会の議長は安倍元総理銃撃事件を契機に辞めたという。
細田衆院議長は、なぜ教団関連団体の会合に参加していたのか?
「もう忘れましたよ、10年ぐらい、7、8年前の話だもん」
ーー1度、2度くらいでしたかね?
「1度か、2度か、3・・・知らんけど」
ーーどうして呼んだのですか?
「やっぱここの選挙区に国会議員は1人でしょ。だから、国会議員の話を聞いてみようかとかね。いろんなことで来ていただいたんじゃないかな」
平和大使協議会と教団の関係については・・・
「(教団との関係は)わかりませんでした。最初はね」
ーーこれは旧統一教会の関連団体だなっていうのはわかっていたんですか。
「うん、だんだんわかってきました」
ーーどういうふうにわかってきた?
「そんなことは言う必要ない」
ーーどういった関係がある?
「僕は宗教色は絶対いけませんよと。そう“友人”には言っておきました。だから私の議長時代は宗教色は全くありません」
細田衆院議長の選挙支援を教団に依頼したかについては・・・
「細田博之さんの選挙もね。もう自民党、党が全て中心に選挙やっています」
ーーそこに平和大使協議会の働きは?
「全くありません」
ーー統一教会は?
「全くありませんな」
ーー信徒は応援している?
「信徒が誰か分からないし。信徒が誰を応援しても構わないでしょ?団体的に応援を頼んだとか、そういうことは全くない」