能登半島地震の影響で去年は中止となった石川県輪島市門前町鹿磯地区の漁師祭りが14日の夜、2年ぶりに行われ住民たちからは笑顔があふれていました。

「やっさやっさちんちくりん。ここのおとさんはたことりや」軽快な掛け声と太鼓に合わせ天狗と獅子舞が舞う輪島市門前町の漁師祭りは、別名「ちんちくりん祭り」と呼ばれ大漁や五穀豊穣などを願うものです。


半数以上の世帯が仮設住宅で暮らす鹿磯地区では住民たちを元気にしたいと今年、2年ぶりの開催にこぎつけました。鹿磯青友会 橋本英隆さんは「ほとんど地区の人が住んでいない状態だけど、今回漁師祭りをして少しでも元気になってもらいたい」と話します。

天狗と獅子舞の一行が仮設団地をまわると鹿磯地区の住民たちが次々に集まりました。


住民は
「中学校以来、だからすごい懐かしい。感無量や!」
鹿磯青友会 橋本英隆さん
「思った以上に喜んでくれたので本当に良かった。人も居ないんですけど、続けられるだけ続けていきたいです」


仮設住宅で暮らす人たちから笑顔があふれた ちんちくりん祭り。月明りが照らす漁師町に太鼓と囃子が響き渡りました。