30年ぶりの「値上げ」 要因は?
千葉県は1996年から30年間、水道料金を据え置いてきました。県営水道を管理する千葉県企業局は、値上げの「主な原因」は2つあるとしています。

①施設の更新の時期が迫っていて資金が必要
②物価高騰で様々な面でコストが膨らんでいる
県営水道の水道管は約9300キロメートルですが、全体の約3割にあたる2755キロメートルの水道管が法定耐用年数の40年を超えているということです。こうした水道管は今後も増える見込みということに加え、物価や人件費の高騰が更新費用にものしかかり、早ければ2026年度にも「赤字になる可能性がある」と千葉県企業局は説明します。
小倉候補は値上げにNo 熊谷候補はSNSでも反論
小倉候補は、今回の千葉県知事選の争点だと訴え、水道料金の「値上げ」に強く反対しています。告示日に行った街頭演説で「本来、知事は県民の生活を最大限守る立場にもかかわらず、逆に、20%の値上げを押し付ける。これは知事の資質として失格だと思う」として、「水道料金の値上げを認めるか認めないかを住民投票的にやる選挙だ」と訴えています。
現職知事の熊谷候補は、「値上げ反対」の主張に対しSNS上でも反論をします。
3月3日に、熊谷候補はXに「安定的な給水を続けるためには料金の値上げは避けられない」としたうえで「あえて選挙前に値上げが不可避であることを議会で表明し、選挙に臨んでいます」と投稿しました。