静岡市民文化会館の改修工事の入札不調を受け静岡市の難波喬司市長は3月13日、当初予定していた予算額の半額となる80億円で必要最小限の工事を行うと発表しました。再開館の時期は、8か月前倒しになります。

<静岡市 難波喬司市長>
「まずはおおむね20年間、これまで通り市民が文化活動できるレベルの改修工事に限定して行うことにしました」

静岡市の難波市長が13日に明らかにしたのは、老朽化に伴い、改修を進めることにしている静岡市民文化会館の工事内容です。

文化会館の改修工事を巡っては、物価や人件費の高騰が影響し、2024年4月に実施した入札では参加者が現れず、不調に終わりました。

さらに2025年2月、再公告した工事の開札を行ったものの、予定価格が2倍以上の業者しかおらず、再び不調に終わっていました。

<静岡市 難波喬司市長>
「天井については軽い網をかけて落下防止をしますので、天井の落下防止についても安全性が確保されるということになります」

大規模地震による被害を防ぐため、大・中ホールの天井にネットを設置するほか座席や設備機器の更新など、必要最小限の工事に限定して実施するということです。

工事費は当初の予算額161億円の半額となる80億円程度となる見込みです。

また、全工事が終了した後の再開館の時期については、2028年12月の予定から前倒しされ、2028年4月を目指すとしています。