東日本大震災の翌日、栄村で震度6強を観測した県北部地震から14年となりました。村では、改めて防災への備えを確認する行事などが行われました。

県北部地震から14年が経った栄村は、多くの雪が残り、雪片づけに追われる住民の姿が見られました。

住民は:「今は生活も普通どおり、家も不自由なく暮らせるようになった」

住民は:「また何かあればどうしようかなと心配です」

2011年3月12日の午前4時ごろ、県の北部を最大震度6強の揺れが襲った地震。
栄村では3人が災害関連死に認定され、全体の7割にあたる690棟余りの住宅が被害を受けました。

全校児童およそ50人の栄小学校で開かれた講演会。
これまでは住民から地震の経験などを聞いてきましたが、災害が起きたときに前向きに取り組んでくれる人材になってほしいとボランティアをテーマにしました。

星野百代さん:「大事なのは、いざという時、自分の命を守れるようになること」

講師は、台風19号災害や能登半島地震などでボランティアの経験がある星野百代さんです。

星野百代さん:「もし、災害が身近に起きたらどうしたらいいかを(震災を経験した人たちに)聞いてみてください。助けが必要な人たちと一緒に助け合いをして行って欲しい」

14年前の地震を経験していない児童たちは、真剣な表情で話を聞いていました。

児童は:「色々あって大変だったよとかほかの人からも聞いていて、今でも気を付けたいと思っています。困った時には、助け合うことが大切だと思いました」

児童は:「自分だけでなく、他の人も励ましてあげたい」

一方、役場では住民向けの講演会が開かれ50人以上が参加しました。

栄村・宮川幹雄(みやがわ・みきお)村長:「きょうは、栄村の防災の日です。改めていざという事態において、自分の心の備えを確かめる日にしてもらえればと願っている」

講師を務めた、国土交通省の松本直樹さんは、巨大地震が起きた際の土砂災害について、ハザードマップや避難経路など日頃の備えを確認するよう呼びかけました。