俳優の常盤貴子さんを招いて防災をテーマにしたトークイベントが大分県佐伯市で開催。常盤さんは能登半島地震の被災地支援に取り組んでいて、活動を通じて感じた思いを語りました。

佐伯市弥生で開催されたトークイベントは、東日本大震災の被災地に思いをはせ、防災について考えてもらおうと、災害の復興支援などに取り組む地元のボランティアグループが開いたものです。

常盤貴子さん:
「まちが復興するのと同時に心の傷っていうのも良い意味では癒されていくんですけど、それとともに風化してしまう。また同じことになってしまうっていうのはやっぱり避けたいなと思うので、意識的に伝えていかなければならない」

常盤さんは10年前、石川県を舞台にしたドラマに出演したことをきっかけに、能登半島地震の被災地を何度も訪問していて、会場では支援活動を通じて感じた思いを伝えました。

常盤貴子さん:
「能登との関わりから、被災地支援を始めましたが、3・11は自分の中で大きく、そこで学んだことを能登で反映できないかと考えていました。能登の被災地では大分県の支援トラックを数多く見かけ、それだけ防災意識が高いと感じました」

「来場者が迫りくる南海トラフ巨大地震を脅威に感じていて、今のうちに準備すべきことを意識しているので、その姿勢について勉強になりました」

「きょう黙とうを捧げるができたことによって、みなさんと一緒に東北への思いを共有できました。この一瞬一瞬を大事にしていきたいなと思います」

主催者は、常盤さんの言葉を聞いて、自分にもできることがたくさんあると考えるきっかけにしてほしいと話しています。