鳥取県鳥取市にある鳥取城北高校の教諭、田中将省さんは、幼少期から「吃音」に悩んできました。
吃音とは、話し言葉が滑らかに出ない発話障害の一つです。
しかし、田中さんは弱みを強みに変えて、今では各方面から注目される存在となっています。


鳥取城北高校の教室で教鞭をとるのは、田中将省さん(40)です。

生徒
「すごく明るい先生です。」
「Chromebookのスライドの機能で教科書をまとめてくれていて、分かりやすく授業が進んでいると思います。」

田中さんは現在、1年から3年の7クラスで物理を担当するほか、3年生の学年主任を務めています。


気さくな人柄や真摯に生徒と向き合う姿勢などから、生徒から高い支持を得ている田中さん。
しかし、教師という仕事に慣れるまでは、至難の連続だったといいます。

鳥取城北高校 田中将省 教諭
「もともと幼少期から吃音があったので、やっぱり教師という仕事は話す機会が非常に多い仕事なので、やはりそこにフィットさせていくというのは結構大変なところはありました。」


吃音とは、話し言葉が滑らかに出ない発話障害の一つで、同じ音を繰り返す「連発」、最初の一音を引き延ばす「伸発」、言葉が詰まって出てこない「難発」と大きく3つの症状があります。

鳥取城北高校 田中将省 教諭
「小学校の頃は授業で先生に当てられるんじゃないかと思って怖くて、学校に行くの嫌だなと思った時期も正直ありました。」

田中さんの場合、言葉が詰まって出ない「難発」の症状があります。


鳥取城北高校 田中将省 教諭
「大学に行ってから、自分自身が吃音だとやっと分かって、そこから色んな本を買って、色んなやり方を試したりしてきました。」