地域のつながりを守るために

能登半島地震から1年2か月。輪島市全体で元の家で生活できていない市民は約20地区・200世帯にのぼります。

この日は、渋田町も含まれる南志見地区で、今は離れて暮らす人たちが集まるイベントが開かれました。

(小塚仁美さん)
「狭いコミュニティーなんで、私の子どもたちも自分の孫みたいな感じ。地域全体で子育てしてる感じが私はすごく好きだった。あんまり疎遠にならないように、行ったり来たりしたいが、なかなか…」

バラバラになりかけたコミュニティーを何とか、つなぎ止めようとしています。

今は金沢で暮らす川岸さんはコストを理由にした集約化の「理屈はわかる」と話す一方「行政都合だ」と納得できない一面も…。

(川岸修一さん)
「(集約化は)近くにいれば言葉は悪いが管理しやすいだけの物理的な要素でしかない。心の問題となると…、ちょっと僕は違うんじゃないかと」

南海トラフ巨大地震は被災エリアが桁違いの規模に…。命はもちろん、帰る場所、そして人とのつながりをどうしたら守れるのでしょうか。

CBCテレビ「チャント!」2025年3月11日放送より