世界一に貢献、いっぽうプロのレベルも痛感

U23日本代表メンバーとして9月に行われたW杯に出場し、世界一に貢献。その後、社会人選抜の一員として、11月と12月の台湾ウィンターリーグでもマウンドに上がり、NPBチームの内藤鵬(オリックス)からフォークボールで三振も奪うなど好投を見せた。

一方、代打で出てきた重松凱人選手(ソフトバンク育成)に、初球の148キロのストレートを打たれ、ホームランを許した。「育成選手でも代打で出て1球で仕留める力を持っている」とプロのレベルの高さを感じて帰国した。

これまで何度も悔しさを味わってきた。

和歌山県の公立校・那賀高校のエースとして、高3年夏の和歌山県大会で決勝に進出。黒川史陽(楽天)、東妻純平(DeNA)、小林樹斗(広島)、細川凌平(日本ハム)を擁する智弁和歌山と対戦し、黒川に先頭打者本塁打を打たれるなど9回を投げ15安打12失点。強力打線から11三振を奪うも、聖地まであと1歩の所で涙をのんだ。

立命館大でもエースとなった谷脇は、大学4年時にプロ志望届を提出。大学ラスト登板となった23年秋の同志社大戦では、リーグ史上31人目のノーヒットノーランを達成したが、ドラフト当日に名前が呼ばれることはなかった。