「何があっても起き上がる」今秋にうれし涙は…
谷脇は「(大学4年時は)結果も出ていなかったので、プロ入りは無理だろうなという所は正直あった。ノーヒットノーランはドラフトの1週間前。遅すぎたなと思います」と当時を振り返る。今年はドラフト解禁年となる社会人2年目だ。「5完投2完封。そして2大大会の優勝。チームで結果を残してプロに行きたい」と今シーズンの目標を語る。
「子供のころからいつも試合の応援に来てくれる両親の存在も大きい」と、支えてくれる家族への感謝も忘れない。弘起(こうき)の名前の由来は、「何があっても起き上がる=起」だという。数々の悔しさを乗り越えてきた右腕のうれし涙が、今秋ドラフトで見られるかもしれない。
◆谷脇弘起(たにわき・こうき)
2001年11月25日生 和歌山市出身 185㎝88㎏ 右投左打
那賀高(和歌山)~立命館大~日本生命 高3夏の和歌山県大会準優勝。大会6試合で66奪三振の大会最多記録を樹立。甲子園出場経験はなし。
関西学生リーグ通算35試合8勝8敗。大学4年秋の同大戦でノーヒットノーラン達成(リーグ史上31人目32度目)。

【野球サイコー!取材後記】
これまで様々な経験をしてきた谷脇投手。「過ぎた時間はすべてDESTINY 今の君を産んでくれた」。その「くやしさを忘れないで」。
※「過ぎた時間はすべてDESTINY(運命) 今の君を産んでくれた」「くやしさを忘れないで」 ・・・B’z「Easy Come,Easy Go!」の歌詞
◆取材・文 金山泉(かなやまいずみ)
MBSアナウンサー。1982年6月5日生、新潟県上越市出身。野球とB’zをこよなく愛する。投手として首都大学リーグ2部で通算11勝(8敗)をマークした。














