去年、石伊雄太(中日)と立松由宇(ロッテ)の2人がプロ入りを果たした社会人野球の名門・日本生命。2月下旬、大阪・貝塚市にある日本生命グラウンドを訪れると、最速151キロの右腕・谷脇弘起投手(23)は、シーズン開幕に向け順調な仕上がりぶりを見せていた。(取材・文 MBSアナウンサー 金山泉)

この日、シート打撃に登板した谷脇。力感のない投球フォームから投げ込まれる常時140キロ台後半のストレートは、ベース盤上で伸びてくる。日本生命入社後に習得したという縦のカーブは相当の落差があり、そう簡単に捉えることはできない。

「カーブは、カウント球でも勝負球でも使える。カウントを取りたいときに今まではストレートでしか取れなかったが、カーブでもカウントを取れるようになってきた」と、制球力向上に取り組んできたカーブに手応えを感じている。

2024年は大きな経験を積んだ1年だった。