10日のニューヨーク株式市場では、トランプ大統領の週末の発言をきっかけに景気の先行きへの不安が広がり、株価は一時、600ドル近く急落しました。

ニューヨーク株式市場では10日、取引開始直後から売り注文が広がり、ダウ平均株価の下げ幅は一時、先週末に比べ500ドルを超えました。

トランプ大統領が週末に、「FOXニュース」のインタビューで景気後退に陥る可能性を問われ、「そういったことを予測するのは嫌いだ。我々がしていることは非常に大きいので過渡期がある」と発言。

景気後退の可能性を明確に否定しなかったことに加え、中国が10日から、アメリカの農産物などに対して最大15%の関税を発動したことから米中の「貿易戦争」への警戒感が高まり、売り注文が膨らんでいます。