最高責任者に聞く 廃炉完了の姿とは

この燃料デブリの取り出しについて、廃炉作業の責任者は…。

福島第一廃炉推進カンパニー・小野明最高責任者「我々からするとやはり(デブリの)サンプルを増やしていくっていうことが非常に大事だと思っています。いろいろなサンプルをいくつか取ってきた中で分析をして、それで多分(本格的な取り出しの)最終的な判断をしていくことになると思います」

小野明最高責任者

奥秋アナ「先月から始まった溶接型タンクの解体は、1つはもう完全に解体された形になっています。順々に解体をしていき、空いたスペースにはデブリを取り出すための関連の施設ができる予定です」

福島第一原発では、処理水を保管しているタンクが1000基ほどあり、東京電力では、2023年8月から処理水の海洋放出を実施しています。それに伴い、空になった溶接型タンクの初めてとなる解体を2月14日から始め、26年3月末までに合わせて12基を解体する予定です。

様々な形で廃炉が進む福島第一原発。一方で、30年~40年後といわれる廃炉完了の姿はどういったものなのかまだ示されていません。

福島第一廃炉推進カンパニー・小野明最高責任者「まだ我々としては廃炉の最終形みたいなものを議論するにはちょっと情報が足りないかなと思っている。段取りとして、やはり重要なのは燃料デブリや放射性廃棄物についての情報だと思う。これをベースに、どういう形が一番技術的に安全かを見極める必要がまずあると思う」