東京電力福島第一原発事故からまもなく14年。この1年では、廃炉に向けて最難関といわれる「デブリの取り出し」が始まりました。0.7グラムというわずかな量ですが、これが大きな一歩となり得るのか、また、廃炉完了の姿とはどういうものなのか。福島第一原発に入り、現状を取材しました。(3月3日取材)
奥秋直人アナウンサー「事故後毎年のように構内に入って廃炉作業を見てきたが、今日の天候のような雪の中でも廃炉作業は進められています」

原発事故後、数年間は高い放射線量のためほとんどがバスの中からだった取材も、現在は原子炉建屋近くまで行くことができるようになりました。とはいえ、今も水素爆発を起こした1号機周辺は150マイクロシーベルト近い放射線量のため、今回の取材では、数分間しか立ち止まることができません。

1号機では現在、使用済み燃料の取り出しに向けてがれきを撤去するための準備が行われています。

一方、2号機では…。