廃炉の最難関「燃料デブリ」取り出し始まる
東京電力・本多弘和リスクコミュニケーター「デブリについては、昨年11月にわずかではあるが、0.7グラムの燃料デブリの取り出しが成功した。今は次回の取り出しに向けて準備を進めている。」
去年11月、0.7グラムの溶け落ちた核燃料=燃料デブリの取り出しに成功。JAEA=日本原子力研究開発機構などの分析では、燃料の成分であるウランと鉄などが検出されています。
奥秋アナ「様々な機械やダクトに囲まれているのは、5号機の格納容器の中です。私たちが歩いている部分は比較的安全に歩ける場所となっています。さらにこの奥に入っていきたいと思います。」

2号機と同じ構造の5号機の中に入り、燃料デブリをどこからどのようにして取り出したのか確認しました。
東京電力・本多弘和リスクコミュニケーター「こちらは原子炉圧力容器の下、ペデスタルという場所になる」

去年の燃料デブリ取り出しには、伸び縮み可能な釣り竿型の装置を使用。圧力容器の下から取り出しましたが、今年の春ごろにも行われる2回目の取り出しは、1回目から2メートルほど離れた場所での作業になるといいます。
奥秋アナ「なぜ1回目と2回目で取り出す場所が違う?」
本多リスクコミュニケーター「デブリは均一ではないと我々は考えているので、様々な場所から取ることによって、元素や放射線量の情報を入手して次の装置の開発などに生かしていきたいと考えている」