じん帯断裂のけがにも負けず 悲願の関取に

石川県能登町出身の寺下さんは、金沢市立工業高校、東洋大学を経て、元関脇・益荒雄の阿武松部屋に入門し、2007年の春場所初土俵を踏みました。

現役時代の寺下さん 「丹蔵」のしこ名で活躍(2012年)

じん帯断裂のけがに悩まされながらも、2012年に力士として一人前とされる十両に昇進。そのとき、しこ名を本名の寺下から実家の屋号である「丹蔵」に改名しました。

十両昇進時の記者会見(2012年)

さらなる活躍が期待されましたが、関取になってからも肩のけがなどアクシデントも多く、2014年に引退。十両在位は8場所で現役を終えました。

断髪式のときの寺下隆浩さん「親方とおかみさんだけは、絶対にあきらめないでひきあげてくれました。こんな地味な力士でしたけど、ファンになってくださった方、どれほど励まされたかわかりません。ありがとうございました」

断髪式での寺下さん この時から第二の人生が始まる(2014年)

角界を去ってから、寺下さんのセカンドキャリアが始まりました。