修復費用は約5億円…所有者負担は約2500万円
中さんと夫の寧さんは、中家住宅の再建に向けて動き出しています。修復費用をクラウドファンディングでまかなおうとしていて、今年1月、県内の観光案内所を訪れました。
(中八代さん)「火災の後、修復にずいぶん費用がかかりますので…。チラシを100部お持ちしました」
文化庁や県の試算では、修復費用は総額約5億円。そのうち95%は国・県・町でまかないますが、残り5%、約2500万円は所有者の負担となるのです。
(中寧さん)「今は物価高なので、修復途中に費用が上がることもあるとおっしゃっていた。それが本当にどこまで上がるんだろうと心配しています」
(中八代さん)「何度もたき火をして後始末もしなかった、その結果がこんなことになった。なぜこんなことが起こらないといけなかったのか、まだわからない部分が多いので、本当に悔やまれます」
中家住宅は4年後には修復が終わり生まれ変わる予定です。しかし、一度失った物や思い出が元に戻ることは決してありません。