祖母は89歳の現役店主
店主の山本昌子さんは御年89歳。今も、息子や親せきとともに店を守り続けています。この店でもちゃんぽんは人気のメニュー。多い日には1日20食ほど注文があるといいます。

お客さん
「おいしいです、おいしいのひと言です」
別のお客さん
「愛されるから味もいいし、どなたが食べても、おいしいと感じると思います」
店主・山本昌子さん
「鍋焼き2つ」
思い出の場所で腕を磨く

孫の土岐さんは日中、この食堂で働きながら料理の腕を磨いています。土岐さんにとっても山本食堂は、小さいころから足を運んだ思い出の場所です。
土岐さん
「基本的には小学校、幼稚園、生まれたときからだいたいここにはいました。毎日、バスでここまで通って。梅のお茶漬け食べてた」
おばあちゃんの味で育った土岐さんは地元の高校を卒業後、長門市の旅館に就職。その後は地元、萩に戻り音楽活動に没頭しました。しかし3年ほど前、山本食堂にピンチが訪れます。祖母の昌子さんと伯父が相次いで入院したのです。存続が危ぶまれた時期もありました。