行政からの補償は一切無し…市議会で議題に上がるも言及されず

横田さんの農園は5年前の台風でも浸水して約100万円の損害が出ました。しかし被害にあった農作物について行政からの補償は今回も含めて一切無いといいます。
(横田圭弘さん)
「当然浸かるという前提で下流のためにやっているので、当然補償は何かしらあってもいいと思いますし、してほしいですね」
こうした思いを持っているのは横田さんだけではありません。
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(山内美和子さん)
「今回も濁流が川から流れてきて、大きな木が流れてきて。一面水浸しになった」
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長浜市で兼業農家をしている山内美和子さん。山内さんの農地も高時川沿いの霞堤の近くにあり、今年8月の豪雨で浸水。この影響で生育が悪い未熟米が去年の3倍に増えました。今後、農家を継ぐ人たちのためにも補償は必要だと訴えます。
(山内美和子さん)
「子どもたちが将来お米を自分たちで作って食べてやっていくためには、自然災害はもっともっと増えていくと思うので、そういう時に助けてもらえるような制度がないといけないんじゃないかな」
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豪雨で大きな被害を被った霞堤近くの農家たち。9月7日に行われた長浜市議会でもこの問題が議題に上がりました。
【長浜市議会の様子 9月7日】
(藤井登長浜市議)
「霞堤や周辺の田畑を含め、かなりの被害が出ました。このような田畑についてどのような対策を取られるつもりかお伺いします」
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(長浜市 横尾仁産業観光部長)
「農地に流入した土砂の撤去につきましては、被害状況が広範囲で甚大であるということですので、復旧作業に取り組んで参りたいと考えています」
長浜市側は土砂の撤去を行うとした一方で、農作物の補償については言及しませんでした。














