落とし物はAIで探す時代 簡単!返却率3割アップ

南波キャスター:
東京圏の警視庁の遺失物センターでは、落とし物を鉄道会社ごとに色分けした袋に入れて保管しているということです。
山内あゆキャスター:
日本人の“まめ”なところが出ていますね。斎藤さんはドイツ在住ですが、ドイツで落とし物をしても見つかりますか?
東京大学 斎藤幸平 准教授:
絶対に戻ってくることはありませんね。日本では(電車などで)眠ってしまっても、ポケットに財布が入ったままになっていることが多いのですが、ドイツではありえません。身ぐるみはがされるような感じになります。

南波キャスター:
電車などで落とし物をしたとき、問い合わせても電話がつながらないことがあると思います。
そんな時にAIを活用した「落とし物クラウドfind」という検索サービスが便利なのだそうです。LINEで24時間、問い合わせの受け付けができ、鉄道会社・タクシー会社など2300社以上で導入されているということです。

提携企業の問い合わせなどから『find』のLINEを友達登録し、「名前」「場所」「日時」などを入力、落としたものの画像を添付するだけで、AIが判断し、それをもとにオペレーターがチャット対応してくれるということです。

これにより、落とし物の返却率は3割アップしたそうです。
提携企業側も今まで(色や大きさなどの)詳細を手入力していたのですが、落とし物の画像を添付するだけなので、管理業務の効率化にもつながっているそうです。
山内キャスター:
落としそうなものを事前に写真に撮っておかないといけないのでしょうか。
南波キャスター:
例えばインターネット上にある同じようなブランドの財布の画像を(スクショなどをして)添付をしてもAIが反応し、詳しいことはチャットでやり取りをすれば探すことができるそうです。
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<プロフィール>
斎藤幸平さん
東京大学准教授 専門は経済思想 社会思想
著書『人新世の「資本論」』50万部突破