■《犯行当時19歳だった被告(20)に懲役23年の判決》
北海道旭川市で女子高校生が橋から転落し、殺害された事件の裁判員裁判で、旭川地裁は、犯行当時19歳の女の被告(20)に懲役23年の実刑判決を言い渡しました。

犯行当時19歳だった女の被告(20)は、2024年4月、内田梨瑚被告と共謀して女子高校生を車で連れ去り、旭川郊外の橋から転落させて殺害した罪などに問われています。
被告は2月27日の初公判で起訴内容を認め、裁判では、被告(20)が果たした役割の大きさや量刑が争点になっていました。
5日の論告で検察は、「犯行は極めて残虐かつ悪質で、責任は内田被告と大きく異なるものではない」として懲役25年を求刑。

一方の弁護側は、「立場は従属的で更生の可能性も高い」として懲役15年が妥当と求めていました。

■《「犯行様態は極めて悪質…動機は身勝手かつ理不尽》
そして3月7日。グレーのシャツに黒のズボン姿で法廷に姿を見せた女の被告(20)。
旭川地裁の小笠原義泰裁判長から判決が言い渡されました。
小笠原裁判長:「被告人を懲役23年に処する」

小笠原裁判長は「犯行態様は、残酷で極めて悪質であり、感情の赴くまま犯行に及んだ被告の動機は、身勝手かつ理不尽で酌むべき点は全くない」と厳しく指摘しました。
一方で「犯行に主体的に関与したことは明らかだが、被告の役割は内田被告と比較すればやや小さい」として、被告(20)に懲役23年の判決を言い渡しました。