国産アサリ復活へ 奮闘する熊本の漁師

産地偽装問題があった熊本で、長年国産にこだわって漁を続けてきた宮田直樹さん。

宮田直樹さん
「保護した網の中をとっているから、とれているように見えるんですけど、実際は去年の25~30%ぐらい」

熊本の国産アサリ復活を目指し漁場の再生に取り組んでいますが、猛暑や食害でアサリが大量に死んでいるといいます。

宮田直樹さん
「自分たちの漁場は7トンぐらいデータ的には死滅してるんですけど、隣の地区は80~90トン死滅している」

一方、せめて食害からは守ろうという研究も進んでいます。

熊本県立大学 小森田智大准教授
「クロダイが作った穴の面積や数を測っています」

食害を与えるアサリの天敵、クロダイ。アサリを食べると海底の砂地に、こぶし大ほどのくぼみができます。

熊本県立大学の小森田准教授らのグループは穴の場所や大きさを測定し、広い干潟のどこでどのくらい食害が起きているかを調べています。

また、調査の結果、最近はクロダイのほかにエイやフグなど、さまざまな種類の魚がアサリを食べていることも分かりました。