産地偽装問題の発覚で国産アサリは高級食材に しかし…

アサリの減少は愛知だけに限ったことではありません。国内の漁獲量は1980年代以降、急激に減り続けています。詳しい原因は分かっていませんが、温暖化などで海の環境が大きく変わったためと考えられています。


激減する国産アサリが全国的に注目を集めたのは3年前。CBCの調査報道で発覚した熊本県産アサリの大規模な産地偽装問題です。国産のほとんどを占めていた熊本県産アサリは、実は中国や韓国からの輸入品を国産と偽って販売していたものだったのです。

この報道を受けて、国は産地表示のルールを厳格化。熊本県産のニセ国産アサリが消えたことで本物の国産の希少価値が上がり高級食材になった一方、減少には歯止めがかからず、このままでは絶滅危惧種になりかねないとの指摘もあります。