「意識が低かっただけ」産地偽装は今も…

宮田さんはこうした情報を参考に、アサリを保護するために海底に敷く網を増やすなど対策に取り組んでいます。

宮田直樹さん
「稚貝の時点では、すごい数がいるのは確認はできているので。あとはどこまで被覆網で保護して育てていくか」

しかし去年10月、こうした努力が無駄になりかねない事態が起きました。佐賀県の水産会社が去年3月から7月にかけて、中国産や韓国産のアサリを熊本産に偽装していたことが発覚。産地偽装は、今も続いていたのです。

水産会社の代表者
「意識が低かった。それだけのことです」

水産会社の代表者は取材に対し「中国産アサリが売れず、やってはいけないと分かっていたが偽装に手を染めた」と話しました。

宮田直樹さん
「結局は“熊本のアサリ”と一括りにされて、最終的には漁業者だったり関係者に害がくるので非常に迷惑な話なんですよね。漁師たちは一生懸命やっているので、そこはしっかり見てもらいたい」

昔から日本人にとって、ごく身近な食材だったアサリ。しかしそのありようは、大きく変わりつつあります。

CBCテレビ「チャント!」3月6日放送より