宮崎の環境保全を推進し、地域の経済・社会の持続的発展も見通したSDGs達成をめざす取り組み行う個人や団体を表彰する「MRT環境賞」。
今年度、受賞した方々の取り組みをシリーズで紹介します。

4回目は、「キラリと光る活動賞」に選ばれた都城商業高校の「紙漉き文化再生プロジェクト」です。

原料も自分たちで探しにいった

「これが私たちが作った和紙です」

去年、都城商業高校で始まった「紙漉き文化再生プロジェクト」。この春、高校を卒業した生徒11人が立ち上げました。

(都城商業高校・紙漉き文化再生プロジェクトリーダー 藤岡佑成さん)
「自分たちの生まれ育った都城で、そういう文化があったことを知れたので、まずは自分の周りから広げていって、それが都城市、宮崎県、全国にどんどん広がっていったら」

1400年ほど前から日本独自の技術として発達した紙漉き。2014年には、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。

(廣川 凛 さん)
「繊維が均一にからむように平らになるように揺らしている。(和紙は)コウゾという原料からできていて、その原料も自分たちで探しにいった」

都城市でも、以前、盛んに行われていた和紙作りでしたが、時代の流れとともに職人がいなくなってしまいました。

そうした中、生徒たちは、この紙漉き文化を再生しようと立ち上がったのです。