県教育委員会が、県内ゆかりの人物を題材にした小学校向けの道徳の教材を12年ぶりに作り、公開されました。中には、上白石萌音・萌歌さん姉妹や、AIさんも登場します。

県教委が12年ぶりに作った小学校低学年向けの道徳の教材。これまでは郷土の「先人」が題材でしたが、今年は…

(記者)「テレビや映画などで活躍する、鹿児島ゆかりの俳優や歌手も題材となっています」

鹿児島市出身で、俳優や歌手として活躍する上白石萌音さん・萌歌さん姉妹が題材となった「わたしたちの家ぞく」。大学受験の勉強や仕事が上手くいかなかった時、両親にかけられた言葉が紹介されています。

「一生けんめいやったけっかたどりついた場しょが一ばんいい場しょだよ」
「はたらくことはつらい思いをすることもあるから自分でえらんだ道にせきにんをもってやりなさい」

こうした両親の言葉は、姉妹にとって、緊張したり不安になったりした時、勇気をくれるものになっているといいます。

教材では、鹿児島市出身の歌手・AIさんも取り上げられ、「他人の違いを認め合う」大切さを母親から教わった時のエピソードが紹介されています。

(鹿児島県義務教育課 水島淳課長)「今も芸能界とかテレビとかでも活躍している先輩たちを取り上げることで、すごいなとか親しみやすいなとかそういう思いを持ってほしい」

教材は先月下旬から県内全ての小学校に配布され、県教委のホームページにも掲載されています。また、来年度は、小学校中学年、高学年、中学校版も作成し、別の郷土ゆかりの人物を取り上げるということです。