福島第一原発事故をめぐり、東京電力の旧経営陣3人が強制起訴された裁判で、最高裁が上告を棄却し、無罪判決が確定することになりました。
この裁判は、東電の勝俣恒久元会長と、武黒一郎元副社長、武藤栄元副社長の旧経営陣3人が、業務上過失致死傷の罪で、強制起訴されていたものです。

最高裁は、5日までに、検察官役の指定弁護士の上告を棄却し、これで旧経営陣に無罪を言い渡した判決が確定します。
争点となっていた津波の長期評価について、1審の東京地裁と2審の東京高裁は、信頼性を否定。最高裁は「高裁の判断が合理性を欠くものと考えるのは困難」としました。
3人のうち、勝俣氏は去年亡くなり、最高裁は裁判を打ち切る決定をしていました。
