美しいケラマブルーの海が広がる渡嘉敷島。人口およそ700人の小さな島で先月、ある催しが行われました。多くの住民が集まった渡嘉敷村中央公民館で開かれていたのは、アニメの上映会です。

▼中学2年生 いけまつなつきさん
「どういうストーリーなのかが全くわかってないんで、ちょっとワクワク感もあります」

作品のタイトルは「ウシおばぁとクジラ」。渡嘉敷島に暮らすおばあ「ウシ」と女の子「テル」を中心に島の自然や文化が描かれています。

提供 MIRAIアニメプロジェクト


実はこのアニメ、下は4歳から上は96歳までの島の住民が声優として出演し、イラストのデザインなどにも携わりました。参加した住民はおよそ100人。

陸から海に逃げた牛がクジラになったという島の民話をもとに、あらすじを決るところから制作が始まりました。

アフレコに参加した村民たち

▼作画を指導した人は…
「バッチリです。うまい、みな上手ですね」

絵をかいて色を塗り、キャラクターに命を吹き込むアフレコまで、あらゆる工程を島の人たちが担当しました。