アメリカ・トランプ政権の国防次官候補が日本の防衛費について、GDP=国内総生産の3%へさらに増額するよう要求しました。

国防次官候補 エルブリッジ・コルビー氏
「日本はとても裕福な経済大国です。なぜ、脅威に見合ったレベルの(防衛費の)支出をしないのか私には理解できません」

トランプ大統領が国防総省ナンバー3の政策担当次官に指名したエルブリッジ・コルビー氏は4日、人事承認に向けた議会の公聴会で、日本の防衛費は不十分だとの認識を示しました。

コルビー氏はさらに上院へ提出した書面回答の中で、「日本は2027年度までにGDPのおよそ2%を防衛費に充てるが、明らかに足りない」と主張。

「日本は中国や北朝鮮の脅威に直面している」とした上で、「できるだけ早くGDPの3%を防衛費に充てて、自国の防衛と集団的自衛権のための改革を進めるべきだ」と、さらなる防衛費の増額を要求しました。

コルビー氏は第一次トランプ政権で国防副次官補を務め、国防政策の中核を担うとされていて、人事が承認されれば日本に厳しい要求を突きつけるとみられます。