「小さな物なら1週間でできる」人工ダイヤの“核”を製造する会社が大阪に
天然ダイヤは、地中深くの高温高圧の中で炭素の原子が結晶となったもの。できるまでに何十億年もかかると言われています。
では人工ダイヤはどのようにしてつくられるのか。人工ダイヤの“核”となる『種結晶』を国内で唯一製造する会社が大阪にあります。
(イーディーピー 藤森直治社長)「これがダイヤを成長させる代表的な装置のマイクロ波プラズマCVDです」
まず、この装置に炭素からつくった板状の結晶を入れます。
(藤森直治社長)「入れたばかりですから見てください。赤く光ってますよね。中の温度はだいたい1000℃」
装置内に充満させたガスに電子レンジと同じマイクロ波をあてると、ガスのなかの炭素が板状の結晶に付着して成長し、人工ダイヤの“核”になる種結晶ができます。
これをさらに大きくしていけば原石に。最後にインドなどのメーカーで研磨され、人工ダイヤが出来上がります。
(藤森直治社長)「すごく大きな人工ダイヤ原石になるとだいたい2~3週間かかります。小さな物なら1週間でできるものもあります。本当に炭素だけでダイヤをつくることができるので、そういう意味では純度は高い」
2023年には、インドのモディ首相がアメリカのバイデン大統領夫人に7.5カラットの人工ダイヤをプレゼント。様々なブランドが取り扱いを始めるなど、人気が高まっています。