国際社会情勢の不安から金などの貴金属の相場が高騰するなか、お値打ちになっているのが天然ダイヤモンド。国際取り引き価格は、2023年からの2年間で約4割安くなっています。背景にあるのが『人工ダイヤモンド』人気。一体どんなダイヤなのか取材しました。

成分や構造は「天然」と同じ でも値段は7分の1!?

 ダイヤモンドをあしらった様々なデザインのリングや、ネックレスなどが並びます。使われているダイヤはすべて工業的につくられた『人工(合成)ダイヤモンド』です。

 (客)「100万円とかの(天然)ダイヤだと結婚式ぐらいにしか付けていけないので、(天然ダイヤを)持っていても家の中に埋もれてしまうので。すごくお手ごろ価格のダイヤがあればふだんのお出かけにも使えて活用できるなって」

 成分や構造は天然のものとまったく同じ。美しい輝きに差はありませんが、大きく違うのはその価格。1カラットの場合、今の相場で天然の7分の1程度とお手頃です。

 例えば1カラットの人工ダイヤが存在感を放つネックレス。価格は23万1000円(税込み)ですが、天然なら100万円はくだらないといいます。