春闘が本格化するのを前に、きょう山形市で県内の経営者団体と労働団体の首脳による懇談会が開かれ、連合山形は経営者側に人への投資の充実で賃上げをめざすことなどを要望しました。
連合山形・舩山整 会長「賃上げが当たり前という社会へのステージの転換を目指して取り組みを進めている」

きょうの労使首脳懇談会には、県経営者協会や県商工会議所連合会など経営者側5団体の代表と連合山形の幹部が出席しました。

連合山形では去年の春闘で、県内では32年ぶりとなる4パーセントを超える賃上げを実現しましたが、物価上昇に追い付かず、実質賃金はマイナスに転じています。
今年の春闘では「みんなでつくろう!賃上げがあたりまえの社会」をスローガンに、6パーセント以上の賃上げを要求する方針を示しています。

きょうの懇談会では、連合山形から経営者側に人への投資を充実させ賃上げをめざすこと、賃上げの原資となる価格転嫁を実現するため取り組むこと、社会問題化しているカスタマーハラスメントの根絶をめざし取り組むことの3項目について要望が出されました。

そして意見交換では、連合山形側から安定的な人材確保をするために、中高年層の賃金の改善も必要などの意見が出されると、経営者側からは、厳しい経営環境の中で6パーセント以上の賃上げを受け入れることは容易ではない意見が出されました。
その上で、今後について賃金と物価がゆるやかに上昇する労使交渉が行われるよう期待するとの認識で一致しました。
