効率化、高精度化が今後のキーに」

県内の下水管の総延長は約7200キロにも渡ります。

県内でもっとも長い約2600キロを管理する富山市。下水管の耐用年数が一般的に約50年とされるなか、昨年度末時点で50年を経過する下水管が全体の7.2%に当たる約190キロとなっています。

市では下水管の中をカメラで点検。異常がみられれば交換作業をおこなうほか、路面に変化がないかパトロールしています。

陥没事故を防ぐために行政に求められる対応について稲積教授は――

芝浦工業大学 稲積真哉 教授
「限られた予算のなかで、今後どうやっていったら今回のような大きな陥没を防ぐことができるかのかというと戦略を優先順位をつけていく。点検方法のさらなる効率化、高精度化が今後のキーになってくる」

陥没事故を未然に防ぐには、行政の監視だけではなく市民の目も大切です。

富山市では、道路の異変を見つけた際には市の窓口まで連絡するよう呼びかけています。