「キッチンカー」導入したワケは様々
<午後12時40分>
昼休みに入ると生徒たちが続々と!取材した日の気温は5℃。雪がちらついているのにもかかわらず、熱々のケバブを買い求める大行列ができていました。

「アツアツが美味しいです」(2年男子)
「めっちゃカリカリしていて、ソースがオーロラソースみたいな味でめっちゃ美味しい」(2年女子)
中には、先輩におごってもらってご機嫌の男子も!
「ケバブサンドの中辛のお肉マシマシで!お肉多めで!ありがとうございます。ごちそうさまです!」(2年男子)

それにしても、なぜ校内にキッチンカーを?
『箕面自由学園高校』長江高司 教頭:
「非常に入学生が増えて、従来の食堂だけでは手狭かなということで導入しようとなった。バラエティーに富んだ昼食の時間になっています」

その狙い通り、キッチンカーをよく利用するという生徒からは「学食よりも早めに食べられるのがいい」との声も。
一方、同じように「高校キッチンカー」を導入した群馬の公立高校では、違う理由があるようです。

『前橋市立前橋高校』岩瀬孝弘さん:
「物価の高騰などで学食での調理をやめることになったが、温かいものを何とか食べさせてあげたいなとキッチンカーを始めた。ワンコイン、500円以下で食べられるメニューを何とか作ってくれないかと」

「校内販売」キッチンカーにメリットは?
様々な理由から増えている高校キッチンカーに共通しているのが、その安さ。
箕面自由学園高校で行列ができているケバブも、通常より価格を抑えて500円で提供していますが、メリットはあるのでしょうか?

『EeDEN』アブラジャン スライマンさん:
「量をちょっと少なめにして学生のために値段を下げている。短い時間でいっぱい売りたいですから」
学校では、多い時はランチタイムの2時間で80個を販売。4万円の売上になり、「短時間で沢山稼げるのが魅力」なのだといいます。
また、キッチンカーを派遣している会社も、土日のイベントが収益のメインという状況の中で、学校での出店に期待を寄せます。
シンクロ・フード『モビマル』事業責任者 太田明男さん:
「キッチンカーは、平日の出店場所があまり多くない。2時間でも出店して収益をあげれば喜んでもらえるということがある。確実に人が来るというのが見えるので、今後いろんな形で浸透してくるのでは」

お昼の救世主・高校キッチンカー。これからは高校の新しい定番になるかもしれません。
(THE TIME,2025年3月3日放送より)