専門家「特効薬はない」

去年2月にもアラブ首長国連邦から関西空港に到着した同じ飛行機の乗客8人に、相次いではしかの感染が確認されています。

(てらだアレルギーこどもクリニック 寺田明彦院長)
「特効薬はない。自分の免疫力を強くしていく方法しか治療法はない。2歳までの子どもが重症化しやすい。妊娠中にかかると流産のおそれも」

このため日本では、1歳と、5~6歳の2回、ワクチンの定期接種が行われていて、今回感染した2人も、2回受けていました。

(てらだアレルギーこどもクリニック 寺田明彦院長)
「小学生くらいまでは抗体が持続しているが、日本でははしかの流行がほとんどないので免疫が落ちてくる」

名古屋市によると、おととい感染が確定した女性は、感染させるおそれがある期間中の2月27日午後1時半から2時10分ごろには愛知県豊明市の「はま寿司1国豊明店」を利用したということです。

名古屋市は、はしかが疑われる症状が現れた人は、公共交通機関の利用を避け、事前に連絡した上で速やかに医療機関を受診するよう呼びかけています。