札幌市は、持続可能なまちづくりをするため、「共生のまちづくり条例案」を3月の議会で制定を目指しています。

あらゆる違い、多様性を認め合うというのが内容ですが、一部の市民から反対の声が出ています。いったい、なぜなのでしょう。

■イスラム教徒たちが通う“スクール”の日常

イスラム教の礼拝は1日5回、学校であっても欠かせません。

ここは札幌市東区にある、「札幌インターナショナルスクール」。

4年前、道内で暮らすイスラム教徒たちによる宗教法人、「北海道イスラミックソサエティ」によって建てられました。

英語、日本語、アラビア語の3つを学び、将来は世界中の大学から進路を選ぶことができます。

今いる生徒は皆イスラム教徒ですが、バングラデシュ、インドネシア、エジプト、ナイジェリアなど、国や文化は様々です。

・生徒
「私の国ではやらないこと(文化)を知って、『へーそうなんだ』って興奮する。日本の大学で医者になりたい。日本語を頑張らないとと思う」

・生徒
「将来はアフリカに住む人たちが互いに発展できるよう助け合いたい」


・札幌インターナショナルスクール モハメド・シェハタ校長
「私たちの学校にはいろんな文化があり、子どもたちにとって異国から来たことを誇りに思えるようになりました。自分のアイデンティティに誇りを持ち、自信に満ちた形で示せるようになるでしょう)」


校舎の中には、パレスチナ自治区・ガザの平和を願う作品があちこちに飾られています。

・生徒
「僕の家族だと思って助けたい気持ち」