半世紀前の姿がよみがえります。50年前、鹿児島と奄美、沖縄を結んだフェリー、「クイーンコーラル2」。その精密な模型が鹿児島市の船舶会社に寄贈されました。

乗組員がいそうなブリッジ。緻密に再現された甲板。全長70センチ。「クイーンコーラル2」のモデルシップです。
およそ50年前に作られました。
福岡市在住の西中健二さんが大切に保管していました。
「クイーンコーラル2」はマリックスラインの前身である照国郵船が、1975年から8年間、鹿児島と奄美、沖縄航路に運航させました。
モデルシップは、西中さんの父で当時、クイーンコーラル2の機関部員だった栄義さんが、後輩で制作者の有川徹さんから譲り受けたものです。
栄義さんは5年前に亡くなり、知人からの勧めでマリックスラインに寄贈されることになりました。

(寄贈者 西中健二さん)「船に対する思いはすごくあった。当時乗っていた方、その時を思い出してもらえたら幸い」
(制作者 有川徹さん)「うれしかった」
(マリックスライン 岩男直哉社長)「みなさんに歴史を感じてもらい、今の船の良さも感じてもらうとところにもっていければ」
今後、乗客にも見られるように準備を進めているということです。