SNSを使った詐欺被害が相次いでいます。
県警はきょう28日、鹿児島県内の30代女性がSNSの副業広告にアクセスし、「振込額を増やせば報酬が増える」と言われ、300万円を騙し取られたと発表しました。
県内で実際にあった、詐欺の事例と手口をみていきます。
県内の30代女性は今年1月、インスタグラムで、「YouTubeの動画をスクリーンショットして送るだけで報酬が得られる」などと表示された副業広告を見つけ、アクセスしました。

女性は担当者とLINEでやり取りした後、別のチャットアプリでのやり取りを指示されました。
そして「振込額を増やせば、報酬が増える」などと説明を受け、架空の副業サイトを登録。

指定された口座に現金を振り込んだところ、架空のサイト上に利益が表示されたため、信用しました。
そして今年2月に8回にわたって合わせておよそ300万円を振り込み、だまし取られました。
また、県内の50代男性は去年11月、女性の名前を名乗る人物から、インスタグラムのダイレクトメッセージを受けて知り合い、その後、LINEでやり取りを続け、親近感を抱きます。

そして「友達の証として投資をしましょう」と勧誘され、男性は架空の暗号資産用アプリをスマートフォンに入れ、この人物の指示を受けながら、暗号資産の取引の練習をします。

そして今年1月、男性は購入した暗号資産を送金。
架空のアプリ上に利益が表示されたため、この人物やアプリを信用し、5回にわたり、合わせておよそ300万円分の暗号資産を送金し、だまし取られたということです。
県警は、会ったことのない相手からの現金や暗号資産、電子マネーの要求やもうけ話は詐欺を疑い、警察や家族などに必ず相談するよう呼びかけています。